2007年6月6日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
 所沢の航空公園で採取したムジナタケを肴に、新旧二つの簡易ミクロトーム(a)で切片の作成をしてみた。新しい簡易ミクロトームはまだ製作されていないので、試作2号機を使っている。
 ここでは、仮に小形の旧タイプをIW製、大型の新タイプをPV製と呼ぶ。IW製は径が8.5〜9.2mmのピスを使うことが前提となっている。ピスは太さ7.5mmのものを使った。したがって、IW製で想定された径より細いピスである。案の定、ピス固定ネジを目一杯締め込んでも、ピスは浮いた状態で(b)、このままでは安定した切り出しはできない。
 従来もそうであったが、こんな場合、不織布製のクッキングペーパーなどをピスの外周に巻いて適度な太さにして使うとうまくいく(c, d)。カミソリで抵抗なく切れて、一定の厚みのあるものなら何でもよい。しかし、この作業はかなり面倒くさい。
 一方、PV製はピス径をあまり気にする必要はない。ピス径5.5mm程度でも楽に固定できる(e)。7.5mmなら安定して固定できる(f)。従来、細いピスは、簡易ミクロトームでは使えないので、もっぱら手作業専用だった。手作業での切り出しは熟練を要する。
 カッティングには柄付カミソリ(貝印:ステンレス長柄)と厚手の片刃カミソリ(フェザー:カーボン鋼S)を使ってみた(g, h)。IW製では、クッキングペーパーをピスと一緒に切らねばならず、多少の馴れが必要だが、PV製では気楽に着ることができた。どちらも同じように切り出せた。

日( )
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