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一昨日、京都でPV製簡易ミクロトームの試作3号機を受け取った(c, d)。これは最終試作機であり、実際の頒布品と全く同じものとなっている。試作1号機(a)、同2号機(b)に対して細かな改良が加わった結果、使い勝手がさらによくなった。見た目もスッキリした(d)。 7月28日に千葉県で採取して冷蔵庫に放置してあったチャワンタケの仲間を肴にして、切り出しをやってみた。10日ほど経過しているので、組織が崩れ初めていたが、楽に薄く切り出せた。この厚みなら、倍率を上げるだけで、押し潰すことなく子嚢の長さなども計測できる。 どの程度の厚みなのか、挟み込んだキブシのピスの残り(e)を、ノギスで計測してみた(f)。ほぼ40ミクロンを示している。切り出し作業中に顔を近づけて、うかつに息を吹きかけたりすると、たちまちヒラヒラとどこかに飛んでいってしまう。薄い切片を扱うために、猛暑のなか窓を閉めきって、汗びっしょりになって組織を切り出した。室内は、猛暑の京都よりも暑かった。 PV製簡易ミクロトームの予約注文者には、順次発送されることになる。商品ではないし、多忙の合間に少しずつ手作りで製作するため、最終品到着は8月末となるという。 |
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