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昨日埼玉県三芳町の保護林を歩いたおりに2〜3種のキノコをもちかえった。そのうちのひとつ松の腐朽木からでていたチャツムタケと思われるキノコ(a, b)を覗いて楽しんだ。 |
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保育社図鑑などによれば、チャツムタケのヒダは直生であると、記されている。このサンプルでは、束生した同一株から、垂生気味の直生(c)や上生(d)のものが混在している。いずれも傘表面に、3%KOHをたらすと黒変した。アンモニアなどのアルカリでも弱く黒変した。 胞子の表面付近に合焦したので、サイズは小さめにみえるが、表面の微疣は明瞭だ(e)。封入液が多すぎるので、胞子がバラバラに向き、長さが短めにみえる。今朝も簡易ミクロトームを使ってヒダを切り出した(f)。ヒダ実質は並列型(g)、側シスチジアはみられない。 透明なため、縁シスチジアがはっきりとらえられないので、まずヒダを一枚スライドグラスに寝かせて縁をみた。ボーリングピンのような形の縁シスチジアがある(h)。フロキシンで染めると明瞭になる(i)。傘表皮は菌糸が平行に走り(j)、菌糸にはクランプがある(k)。担子器の基部にはクランプを持たないものが多かった(l)。 そういえば、「キノコのフォトアルバム」に載せてあるチャツムタケの写真(2001.10.12)は、当時30万画素のデジカメで撮った失敗作の見苦しい画像のままだ。他にも、アルバム写真の見直しは必要なのだが、しばらくは放置するしかない。 |
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