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久しぶりに顕微鏡画面を撮影した。ここ2週間ほどメインパソコンのHDD(ハードディスク)にアクセスできない状態が続いているので、顕微鏡観察はしても、デジカメでの撮影はほとんどしなかった。非力な古いノートパソコンのUSBは旧式のVer1.1なので、630ピクセルで撮影した写真50枚を、外付けHDDに転送するのに1時間以上必要だった。 昨日は、撮影したスナヤマチャワンタケの検鏡データなどを、ネットにアップできる状態にするのに5〜6時間を要した。PhotoshopLEで縮小したり、トリミングや合成などをすると、いつまでも終わらずジッと待つことになる。ノートパソコンの内蔵HDDは6.8GBしかなく、アキもほとんどないので、どうにもならない。外出しない休日だったからできた作業だろう。 ふだんなら、検鏡からネット上にアップするまでに30〜50分もあれば十分なのに、昨日は、検鏡と撮影に15分、保存・加工などに4〜5時間、ネット上にアップに数十分が必要だった。画像ファイルがいかに重いかをあらためて痛感した。 |
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スナヤマチャワンタケをはじめ海浜生のきのこの検鏡は砂粒との戦いである。検鏡前に最初にする作業は砂除りだ(a, b)。不思議と子嚢盤面の砂は比較的楽に取り除ける(c)。切断面をルーペで見ると、托外皮層は砂粒と混然一体となっている(d, e)。 最初に、指先できのこの一部を摘んでカミソリをあてた。100ミクロン程度には切れるが、やはりこれは厚すぎる(f)。次に、実体鏡の下にきのこの一部を置いて、人差し指の爪をガイドに切り出してみた。30〜50ミクロンだろうが、十分実用域に達している(g)。 念のために簡易ミクロトームでも切り出してみた。何も考えずに切ったものは、実体鏡下で切り出したもの(g)とほとんど変わらなかった(h)。しかし、ていねいに何度か試みると、15〜20ミクロン厚のものが楽に切り出せた。メルツァー液で子嚢先端がきれいに青変する(j)。 切片作成に使ったかみそりの刃先を実体鏡で見た。数枚の切片を切りだしただけであったにもかかわらず、刃こぼれが激しくて、真っ直ぐだった刃は凸凹になっていた。 |
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