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正月2日に、大分県佐伯市のY.Sさんから九州産のケシボウズが届いた。いずれも昨年11月に大分県(a〜c)、鹿児島県(d)、宮崎県(e, f)で採取されたものだ。上段に採取標本、下段にその胞子を並べた。採取時すでに発生から時間経過があり、ミイラ化していたものと思われる。
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No.1は孔口が筒状、外皮は膜質、胞子には大きな疣がある(a, g)。Tulostoma adhaerens の可能性が高い。No.2は典型的なアラナミケシボウズタケ(T. fimbriatum)のようだ(b, h)。 No.1に混入していた頭部(a)とNo.3、No.5-1、No.5-2は、孔口が房状、外皮は膜質。いずれも、ウネミケシボウズタケ(T. striatum)だろう(c, i; e, k)。No.4の孔口は筒状、外皮は膜質、胞子は疣状、ケシボウズタケ(T. brumale)の可能性が高い(d, j)。 No.5-3は、孔口が筒状、外皮は菌糸状、胞子は疣状だ(f, l)。T. kotlabaeの可能性が高い。T. kotlabaeは関東〜遠州灘で広くみられる。もし、No5-3がそうなら、九州では初採取例となる。No1.(a)、No.4(d)、No.5-3(f)など、詳細はSEMでチェックする必要がある。 |
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