2008年1月10日(木)
 
今年の初観察
 
 8日に川口市の安行地区から持ち帰ったエノキタケ(a)は、汁の具に化けてしまったが、1本だけ残してあった。紙袋を開けると、袋の内側に白色の胞子紋が多量にへばりついていた。久しぶりにきのこのヒダを切り出してみた(b)。PV製簡易ミクロトームの使い初めだ。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 エノキタケのヒダ実質は並列型で(c)、シスチジアは縁も側も同じような形をしている(d〜f)。胞子は水(g)やメルツァー液(i)で封入したものは見づらい。フロキシンを加えると明瞭に形が捉えられる(h)。ついで、カサ表皮をフロキシンで染めて3%KOHで封入してみた(j)。
 顕微鏡撮影用に使ってきたデジカメが不調で、やむなく、屋外撮影用のNikon D40xを一時的に装着して撮影した。仮撮影のつもりだったので、ホワイトバランスをとらなかった。そのせいか、今朝の写真はすべて青みが強い。やはり適切なホワイトバランス調整は必要だ。

日( )
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