2008年5月26日(月)
 
久しぶりの狢(むじな)
 
 二日続いて雨が降ったので、早朝さいたま市の秋ヶ瀬公園を歩いてみた。出会ったのは、数本のムジナタケだけだった(a, b)。群生したものはなく、どれもポツンと単生していた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 先日イタチタケを覗いたので、今朝はあらためてムジナタケを覗いて遊んだ。胞子は、この仲間にしては特異な表面模様を持ち(d)、濃硫酸でもあまり色の変化は感じられない(e)。
 ヒダを一枚切り出して(f)、何ヶ所かにポイントを絞って拡大してみた。シスチジアは縁にも側にもあり、いずれも薄膜でゆがんだ棍棒型をしている(g, h, k)。胞子は発芽孔を上に担子器についている(j)。カサ表皮は洋梨形〜細胞形の組織が柵状に並び、その上に狢の毛の部分を構成する毛状の菌糸がついている。この毛には多数のクランプが見られる。

日( )
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