2008年6月16日(月)
 
やっと処理したオオワライタケ
 
 6月の第一週の土曜日(6/7)に日光で採取したオオワライタケをやっと処理することができた(a)。標本の大部分は帰宅後直ちに乾燥器にかけがた、一個体だけ冷蔵庫に放り込んだままだった。しっかりしたキノコなので、幸いまだ何とか採取時の面影が残っていた(b)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 カサ表面に3%KOHをたらすと、すぐに赤黒色に変色した(b)。胞子表面はイボに覆われるが、合焦位置によっては、そのイボが繋がっているかのようにみえる(c)。縁シスチジア(d)を見るためにヒダを切り出した。採取から長い時間が経過しているので、子実層托実質は少し崩れ始めている。しかし、並列型であることがわかる。担子器の基部にはクランプがある(e)。カサ表皮は菌糸が平行気味に匍匐している(f)。カサ肉などほとんどの部分にクランプがある。

 きのこのヒダ断面などを薄く切り出そうと思ったら、なるべく新鮮なうちにやるのがよさそうだ。採取から時間が経つと、ヒダは水っぽくなったり、干からびたり、虫やカビにやられて、崩れてくる。冷蔵庫保管も1週間以上経過すると、かなり水っぽくなる。


日( )
HOME