2008年7月8日(火) |
|
標本採集をしなかったので、取り上げるつもりはなかったのだが、掲載しておくことにした。日曜日に神奈川県の入生田で出会った夏のきのこだ。気紛れに撮影したのは、出会ったうちの一部だったが、イグチ類は比較的少なく(a)、テングタケの仲間がいくつもみられた(b〜f)。数日前から急激に気温や湿度が上昇し、一気に猛暑の夏がやってきた。しかし、例年と比較してヤブ蚊の数が極端に少ない。蚊が少ないのはありがたいが、きのこも少なかった。
|
|
|
多くのきのこを目にしてきた人には明らかなきのこばかりらしいが、標本の採集をしていないので、正確な名称などはわからない。とはいっても、テングタケの仲間は、シスチジアもなければ、どれも似たり寄ったりの胞子なので、検鏡したからといって重要な手がかりが得られるわけでもない。いずれにせよ、次のチャンスに観察してみよう。
[補足:am9:50]
|
|
|
リュックを整理していると、なにらやペシャンコになった採集袋が出てきた。開けてみると、白いテングタケ科(d, g)のきのこがすっかり潰れ、ウジ虫だらけで入っていた。どうやらこれ1種だけ持ち帰っていたようだ。ウジ虫を取り除いて、KOHをかけるとすぐに黄変した(h)。胞子はアミロイド(i)。となると、これはシロタマゴテングタケではなく、ドクツルタケの可能性が高い。
|
|