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今の時期、雑木林に行くとたいていオキナクサハツを見ることができる(a)。きのこ狩りの人たちも採取しないので、蹴飛ばされない限り、新鮮な姿を保っている。見栄えが悪く臭いもよくないとかで、人気の薄いきのこだが、ベニタケ属の中では、とても印象的な胞子を持っている。一度は見ておいて損のない特異な姿の翼を持った胞子だと思う。 |
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一昨日川越の雑木林から2本ほど持ち帰っていたので、今朝はこれを覗いて楽しんだ。顕微鏡は対物40倍までで十分楽しめる。油浸100倍レンズを使う(c)までもなく、40倍で胞子を楽しむことができる(b)。いちおうヒダを一枚スライドグラスに寝かせて断面を切り出した(d)。 以下対物20倍と40倍レンズで、ヒダの先端(e)、ヒダの側面(f)、傘端部の表皮(g)、傘頂部の表皮(h)、柄の表面(i)をみた。ついで、ヒダの一部をKOHで封入し、フロキシンを加えて軽く圧を加えると、組織がバラバラになった(j)。担子器(k)、シスチジア(l)などども明瞭になった。 |
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