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ある鑑定会の場でのこと。指導者らしき方が参加者に「テングタケの仲間はヒダの横断面が散開型です」と話していた。参加者から「散開型って何ですか?」との質問があり、しごく学術的(?)な説明がされ、質問者は納得したようだった。脇でそのやり取りを聞きながら、『講釈師、見てきたようなウソを言い』、『論語読みの論語知らず』という諺を思い出した。 |
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きのこのヒダの横断面を見たとき、実質部の構造には、散開型(a)、逆散開型(b)、並列型(c)、錯綜型(d)などいくつかのパターンに分けられる。さらにイグチ類では散開型をさらにキヒダタケ亜型(e)、ヤマドリタケ亜型(f)に大別され、分類上でも区別される。テングタケなら散開型、ウラベニガサなら逆散開型、アワタケならキヒダタケ亜型・・・、といった知識は常識となっている。 長年きのこを顕微鏡で観察してきても、自らの目で実際に錯綜型なり逆散開型などを確認する人は少ないようだ。あまりにも当たり前で今更観察の必要はないということなのだろうか。でも、せっかく顕微鏡が使える環境にあるなら、一度は見ておきたい。 急遽長野県の乗鞍岳に登ってくることになった。今am2:30。高速道路の深夜割引を使うので、am3:00には出発だ。今夜は乗鞍鈴蘭泊となるので、明日の雑記はお休みとなる。 |
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