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今週日曜日の富士山、シラビソ樹下でコケを押し上げるように地下生菌?が一部顔を出していた。掘り出してみると、ムカゴかジャガイモのような塊がコロコロとでてきた(a)。ジャガイモタケの仲間らしい。ただ、切断面は、これまで見てきたジャガイモタケとちょっと印象が違う(b)。形は大きくとも、いずれも未成熟な菌ばかりだったのかもしれない。
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とりあえずエタノールを滴下してみた。すぐに赤橙色に変わり、やがて黒紫色に変色した(c)。フォルマリンを切らしていたので、エタノールでしか呈色反応は確かめられなかった。顕微鏡で覗くと、鈍角円錐形の突起に被われた球形の胞子が見られた(d)。明瞭な形の担子器がやたらに多数みられるのも、未成熟な菌の証だろうか。 KOH+フロキシンでも(e)、ラクトフェノール+フロキシンでも(f)、いずれの場合も、突起が長く伸びることはなかった。これまで出会ったジャガイモタケの仲間の多くは、乳酸系の試薬で封入すると、決まって突起が長く伸びたのだが、これは違った(雑記2006.7.5)。 |
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