2008年11月15日(土) |
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昨日、神奈川県のYさんの案内でAさんと一緒に、ニオイオオタマシメジを観察する機会を得た。ベースとなるコガネタケの菌核は3つほど残っていたが(a〜c)、多くは最盛期を過ぎていた(e)。その一方で、若くて小さな子実体が発生し始めているものもあった(d)。最も大きく成長していたものは、高さ3.5cm、カサ径1.5cmほどになっていたが、成長途上でそのまま固まってしまったような印象を受けた。それでも柄表面のササクレとカサ表皮の特徴は残っていた(f)。
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(a) |
(b) |
(c) |
(d) |
(e) |
(f) |
(g) |
(h) |
(i) |
(j) |
(k) |
(l) |
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ヒダは直生(g)、シスチジアは無く(h)、ひだ実質は並列型(i)。ヒダの側をよく見ると胞子をつけた担子器がある(j)。押し潰して担子器をよく見ると、基部にはクランプがある(k)。カサ表皮は黒っぽい菌糸が匍匐している(l)。独特の匂いは強烈だった。なお、胞子紋は全く落ちなかったので、成熟した胞子の写真を撮ることはできなかった。
昨日みた菌糸塊は、竹しんじさんの「ドキッときのこ」→「きのこ探して」11月8日に書かれているニオイオオタマシメジと同じ菌糸塊だろう。最盛期はその頃だったようだ。5日経過しているが、ほとんどのきのこは未成熟なまま乾燥してしまっていた。
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