2009年2月1日(日) |
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先日園芸店で購入してきたエリカ(雑記2009.1.25)を鉢(a)から取り外して根を露出させ(b)、地表面に近い部分から細い毛根を取り外した。毛根は白色のため、撮影するとコントラストが弱くはっきりしない。そこでサフラニンで染めてしまった(c)。
枝分かれする毛根から細く延びた先端付近を摘み取って顕微鏡で覗いてみた。毛根の表皮細胞の中に菌糸らしきものが入り込んで毛糸球のようになっている(d, e)。しかし、サフラニンで染めてしまったために、菌糸らしきものははっきりしない。
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(a) |
(b) |
(c) |
(d) |
(e) |
(f) |
(g) |
(h) |
(i) |
(j) |
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毛根の表皮細胞を染めずに、菌糸壁だけを特異的に染める染料を知らないので、水だけで再び覗いてみることにした。毛根を実体鏡で覗いて、なんとなく菌糸らしきものがわずかにまとわりついている部分を切り外した。菌糸の一部からは黒い毛のようなものも伸びている(g)。
菌糸が毛根の表皮細胞に潜り込んでいるように見えるあたりを選んで倍率を上げると、表皮細胞の中に毛糸玉のようなものが見えた(h)。フロキシンを加えてみた(i)。毛根の横断面を切ってみたが、どうやら毛糸玉の部分を避けてしまったようだ(j)。はたしてこの毛糸玉が先日の子嚢菌(同2009.1.26)とエリカの作るツツジ型菌根なのかどうか、はなはだ心もとない。
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