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狭山湖畔の自然公園を歩いてみると、ウラベニガサ属 Pluteus のきのことマツオウジがやたらに目立った。特に鮮やかで遠目にも目立ったのがヒイロベニヒダタケだった。ただ十分に成熟してカサを大きく開いた個体は少なかった。そのせいか、ヒダは柄に対して上生で(c)、図鑑などにあるような離生にまで成熟した個体は少なかった。
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いつもとやり方を変えて、実体鏡の下でカサと柄を一緒に切り出した(e)。一度の切り出しで、縁シスチジア、側シスチジア、ヒダ実質、カサ表皮を確認するためだ。脆くて崩れやすいので、よく切れるカミソリを使い、慎重な作業が必要だ。倍率を上げてそれぞれの該当部分をみると、目的のパーツの状態を確認することができた。 一通り見たあとで、カバーグラスの縁からフロキシンを流し込み、ついでKOHを注いでカバーグラスの反対側から濾紙で吸い取った(k)。KOHを注いだとたんに、ヒダがみるみる潰れて行くのがわかる。ヒダ実質の逆散開型はやや弱かった(l)。 |
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