2009年5月28日(木) |
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一昨日八王子城趾の杉植林地で採取したシロホウライタケ属 Marasmiellus のきのこを覗いてみた。現地ではヒノキオチバタケだろうと思っていたものだ。ヒダは非常に疎で幅は狭く、このままでは横断面などは切り出せない。ヒダを見るまでもなく、カサ裏すべてが子実層だ(a)。
カサをひっくり返した状態でカミソリをあてて切り出したところ、スライドグラスに載せるとたちまち反り返ってしまった。円の内側、大きな気泡の見える側がカサ側で、円の外側が子実層になる(b)。ヒダ実質はカサ肉がそのまま楔の内側に入り込んだ構造をしている(c)。
フロキシンを加えて、水道水を3%KOHで置き換えると、組織が潰れて見にくくなった(d)。ヒダの先をみても縁シスチジアははっきりしない(e)。えいゃっと押しつぶすと、樹状の縁シスチジアと担子器などが見えてきた(f)。水だけで封入して倍率を上げても、縁シスチジアやよくわからない(g)。菌糸にはいたるところに多数のクランプが見える(h)。
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 (a) |
 (b) |
 (c) |
 (d) |
 (e) |
 (f) |
 (g) |
 (h) |
 (i) |
 (j) |
 (k) |
 (l) |
 (m) |
 (n) |
 (o) |
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カサ表皮(i)にも柄の表皮(j, k)にもシスチジアがあるが、うまく切り出さないと、何が何だかわからなくなる。柄を輪切りにして(l)、倍率をあげて表皮付近を覗いてみた。無数のパイプの寄せ集めのような構造が面白い(m)。胞子は透明で見にくいので(n)、途中でフロキシンを加えた(o)。どうやらヒノキオチバタケとしてよさそうだ。
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