|
|||||||
なぜか、キヌガサタケの季節にはオオホウライタケがよく出る。友人は、竹林にオオホウライタケをみると、キヌガサタケのタマゴを探してみるという。先日、竹林でキヌガサタケの開花経過をみる合間に、竹幹や落ち葉からでるきのこを楽しんだ。 |
|||||||
|
|||||||
切り倒して積んだ古い竹幹からは7〜8種類のきのこが発生していた。最も繊細でよく目立つのがニカワアナタケ(a, b)だった。周辺のアオキの落ち葉からはよくととのったアオキオチバタケもよく出ていた(c, d)。近場の自然公園では多くの大形菌が発生していたが、ベニタケ属、チチタケ属、テングタケ属、イグチ類、イッポンシメジ属がよく出ていた。コケや落ち葉のなかから顔をだしたガンタケは遠くからもよく目立った(e ,f)。
ニカワアナタケの標本をどこかに置き忘れたようだ。ガンタケは雨のためか非常に水っぽくて持ち帰った頃には紙袋にへばりついていた。カバーグラスにとった胞子紋はビショビショで、ウジ虫と白濁した液ばかりとなり、胞子の撮影はほとんど不可能だった。
|
|||||||
|
|||||||
かろうじて、数枚のヒダがまともな状態だったので、ヒダ実質の撮影を試みた(h, i)。フロキシンで染めても、散開型はあまり明瞭には捕らえられなかった。カサ表皮は水道水(j)より3%KOH(k)で封入した方が鮮明に見える。いちおう担子器も撮影した(l)。 | |||||||
HOME |