2010年3月26日(金)
 
今頃よくみる Mycena (2)
 
 昨日のMycenaの続き。胞子はアミロイド(a)。ヒダを寝かせて縁をみると縁シスチジアがある。そこで、ヒダの横断面を切り出してみた(b)。複数個体から、親ヒダと小ヒダをそれぞれ複数選んで、ヒダ断面をみたが、それらのどれにも側シスチジアは見られなかった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 どのヒダ断面にも縁シスチジアは見られた。水(c)、フロキシン(d)、サフラニン(e)で周辺部を染めて遊んだ。縁シスチジアには棍棒形やら便腹形、先端が分岐した異形のものなどがある(f)。ここまで見る限りは、青木実氏のアクニオイタケ観察結果とほぼ一致する。このきのこで最も興味深いのは、カサ上表皮と柄上部の表皮などの菌糸壁の形だ。しかも低倍率では顕微鏡でその姿を明瞭に捉えるのがとても難しい。

 昨日は家庭のテレビ受像器をデジタルに換えた。従来のアナログ21インチからデジタル32インチへの変更に伴って、タコ足配線を大幅にすっきりさせた。21と32という数値だけ見ると、さぞかし広い画面になったかのように思える。ところが、縦横比の違いによる差のため、天地サイズに関してはあまり変わらなかった。日常テレビはあまり見ないが、暗い夜中に出立することが多いので、データ放送の交通情報や天気情報がいつでも見られるのはありがたい。


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