2010年5月25日(火)
 
よく見るキノコだが・・・
 
 奥多摩日原の稲村岩下の沢沿いの斜面に、カサ表面に強いヌメリがある脆いきのこが出ていた。すっかり腐朽した材の脇や、落ち葉の下で散生ないし束生していた。胞子は予測よりずっと小さかった。縁シスチジアと側シスチジアは形もサイズも同じようだ。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(a〜d) 落ち葉からでたキノコ、(e) 胞子、(f) ヒダ断面、(g) 縁シスチジアと側シスチジアがある、(h) 縁シスチジア、(i) 縁シスチジア、(j) 側シスチジア、(k) 担子器、(l) カサ表皮

 ヒダを一枚スライドグラスに寝かせて縁をみると、多量の縁シスチジアがある(h)。そこで安心してヒダを切り出すと(f)、縁にも側にも多数のシスチジアがある。シスチジアは上半がやや厚膜。ヌメリのあるカサ表皮は、ベロっと簡単にはがれる(b)。よく見るきのこなのだが、何なのかよくわからない。Y. A. によれば、柄の上半部の表皮にも、ヒダと同じようなシスチジアがあるという。

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