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川越市の保護林でひとつだけ採取したアワタケは成菌からやや老熟しかけていた(a)。持ち帰って冷蔵庫に放り込んであったが、今朝取り出すと管孔部から白いウジ虫が多数顔を出して蠢いていた。白色の紙袋にはきのこから滲み出した汁がベッタリついて黄色いシミが広がっている。採取当日一晩放置して採取した胞子紋は虫紋ないし虫糞紋と化し、使い物にならない。
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縦切りにしてしばらく放置すると部分的に青変していた(b)。虫と糞をよけて胞子を撮影するまでにかなりの時間が必要だった(c)。カサ表皮は楽に切り出せた(d)。孔口や管孔部の先端をうまく切り出すことはできなかった。シスチジアと担子器はフロキシン+KOHで押し潰した(e)。 カミソリで管孔部実質を切り出すまではよかったが、カバーグラスを載せるとペシャンコになり、実質の構造はわからなくなってしまった(f)。老熟気味のイグチから管孔部実質を切り出すには、半乾燥状態にして処理するのが楽だ。例によって大量に虫をギロチンしてしまった。 |
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