2011年1月11日(火)
 
ウスタケの仲間 (a)
 
  昨年の愛媛フォーレ後に旅した高知で採取した標本をやっと顕微鏡観察しはじめた。 (Y. A.)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今まではほとんど生標本からの観察だったので新しい挑戦だ。まず胞子、現地でカバーグラスにとってあった胞子紋からである。ウスタケの胞子はコットンブルーで染色すると表面模様がわかりやすい。短時間で染めるためには加熱する。煤がつかないようにターボライターを使用し、煮えすぎないようにしなければならない。この濃度の違いは加熱が足りないせいと思われる。手元の顕微鏡の使い方についての資料を読み返してみると、染色後水で洗浄と書いてある。胞子が流されてしまうのではと心配しながらやってみる。顕微鏡写真が、パソコン上で補整をしなくても見やすくなった(b,c)。
 担子器はとっても長く対物40倍レンズでしか全体が写せない(d)。担子胞子は4胞子性のようだ(e)。子実層托実質の菌糸組織は絡み合い組織で、接続部が膨らんでいるものが見られた(f)。

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