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先月末いわき市で採取したシトネタケ属の子嚢菌はもう一つあった。近接する腐朽材から出ていたので、同一種かもしれないが、色味と触感が何となく違っていたので別袋で持ち帰っていた。これもやはり胞子はまったくできていなかった。そこでアルミホイールに包んで冷蔵庫に保管してあった。今朝取り出してみると、何となく表面が粉っぽくなっていた(a)。 子実層を含めた盤の断面を切り出してみた(b, f)。側糸や褐色の色素顆粒の様子はほとんど昨日の菌と同じだった。成熟した胞子はやはりとても少ない。表面模様は尖ったイボ状ではなく、何となく網状に見える(c)。KOHで封入すると網目模様は全く見えなくなり、胞子の両端に厚みを帯びた部分が顕著となった。10分ほど放置すると胞子表面の膜は全て消失していた(e)。 |
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昨日見た種とこれが同一種か別種かはこれだけでは名言できないが、両者ともオオシトネタケないし近縁種のようだ。今日の子嚢菌も畑の肥やしとなる。 | |||||||
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