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久しぶりにきのこの観察をした。先週9月6日に川越市の雑木林で採取したオニイグチ属のきのこだ(a, b)。持ち帰ったものは紙袋にいれたまま、ずっと冷蔵庫の野菜ケースに放置したままだった。既に一週間が経過しているが、開けてみると意外なことに新鮮な状態を保っていた。ちなみに、当日採取した他のイグチ類(5〜6種)はすべてが腐敗したり崩れていた。
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子実体の一つを縦断してみると直ちに赤変したが白色の部分が結構残っていた。しかし1分もすると全体が赤色になった。40分ほどすると黒変しだし、1時間後には全体が黒色となった。きのこを採取した当日(9/6)に胞子紋をカバーグラスに採取してあったので、そのまま検鏡した。オニイグチの胞子と比較すると一回り小さくて表面の網目模様が曖昧だ。 管孔部を縦と横から薄切りにしてみた(j, k)。実質は散開型で側シスチジアが多数ある。孔口部の先を薄く切り出して縁シスチジアを確認してみた(m)。側も縁もシスチジアの形はほぼ同じで、側シスチジアにはKOHで濃色に染まるタイプが含まれる。 保育社図鑑(I)の検索表に準拠するとすなおにコオニイグチ Strobilomyces seminudus に落ちる。コオニイグチの「コ(子)」は胞子の大きさが小さいからなのだろう。 ほぼ1週間の絶食を終了した。3〜4日間の短期絶食も含めると通算70〜80回目くらいだろうか。これまでは何とも感じなかったのに、今回は絶食中の山歩きが少々きつかった。基礎体力の低下か、あるいは3週間ほど前からの熱中症のせいか。今日の午後からは普通食に復帰。 |
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