2011年9月24日()
 
未だほとんど夏のきのこ
 
 昨日、早朝内房の浜を観察してから房総半島中部の神社林をみた。その後、泉自然公園で行われた千葉菌の観察会に参加した。帰路は再びアクアライン経由となった。
 内房の浜は今年3月11日の津波で被害を被ったが、先日の台風16号直撃時の大潮の被害はさらにそれを上回るものがあった。3月の津波被害を免れた標高の海浜にも漂流物が散乱し、作業小屋や漁船が壊れていた(a)。当分の間はきのこの発生も見込まれないだろう。
 房総半島中部の神社林では、暗いタブの樹穴のにマユハキタケが群生していた(b)。すぐ脇の腐葉土の斜面には広範囲にハイイロシメジ近縁種が群生していた(c, d)。
 千葉菌の観察会には民放テレビ局が取材に来ていた。きのこは少なかったが、多くの参加者があったので、かなりの数のきのこが集まった。全般的に大型菌は少なく、多くが夏のきのこだった。アセタケの仲間に、傷つくと赤色を帯びたり、全体が赤褐色という興味深いものがあった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 帰路は千葉東金道路の高田ICから高速道路に入ったが、すぐに京葉道路がひどく渋滞していることがわかった。選択肢はあまりない。一般道に降りるか、渋滞に身を任せるか。いずれにせよ、順調に流れているときとは比較にならないほどの時間と疲労が待っている。
 千葉東ジャンクションまで来たところで、急遽東京とは逆方面に経路をとった。再び房総半島を南下して木更津JCから東京湾アクアラインに入った。首都高速は複雑に入り組んでわかりにくいが、その反面経路の選択肢も多い。この選択は正解だった。一部にやや渋滞したところもあったが、全般的によく流れており、予測より遙かに早く帰宅できた。

[補足:2011/9/26] 先に「ハイイロシメジ」と表現していた部分を「ハイイロシメジ近縁種」と修正した。この雑記をアップした時点では、まだ正確な検鏡や試薬反応などはみていなかった。拙速な種名提示であった。


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