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暗い夜中に家をでて福島県南部の阿武隈山地を歩いてきた。全般的にカラカラに乾燥していてきのこの姿はほとんどみられなかった。小沢の流域で一株のセンボンキツネノサカズキ(a, b)を見つけた。この流域ではこの一株以外きのこは何一つ見られなかった。 ついで別の山に入ったが、先日の台風の直撃のためか倒木が道路を塞ぎ、近づくのに難儀した。松混じりのコナラ林の林床には落葉と落枝が厚く降り積もっている。きのこの姿はまったない。次々に落葉などをどけていくととコウボウフデがでてきた。雨不足のためか、成長が悪くいずれも小さい(c〜e)。さらによくみると、前年度のミイラも随所でみつかった(f)。 |
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昨日の福島県行きはレッドデータ種の確認・採取が主たる目的だった。結果的には、解除されたばかりの緊急時避難区域の山を歩くことになった。あちこちで何度も山登りを繰り返したので、結構くたびれた。それにしても、どこへ行っても車も人も少なかった。風評被害を含めて、あらためて原発事故の影響の深刻さを痛感した一日となった。 | |||||||
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