|
|||||||||||||
10月30日、長岡市の神社で御神木のスギの周囲に、小さなきのこの群れが複数個所に出ていた。いずれも地中のスギ枝などの材から発生していた。よく見ると二通りの群れがある。 一方は暗褐色で、カサの中央部が凹み、湿っていてもカサの条線は弱く、柄にはツバの痕跡がわずかに見られる。3〜5本くらいずつ束生している(a)。 もう一方は、やや明るい暗褐色で、カサ中央部に凹みはなく、中には中央部が軽く突出するものもある。カサの条線は明瞭で、柄にはツバの残ったものが多い(b)。 両者ともカサ表面に滑りはなく、乾燥するとカサの条線は不明瞭になった。この日の午後は長岡市の公民館にいたので、標本を撮影し(b, c, d; b', d', e')、手持ちの単眼顕微鏡で胞子を確認した(e, e')、ヒダの切片もよく似ている(f, f')。現地ではここで時間切れ。両者とも側シスチジアのあることは確認できたが、両者が同一かどうかの確認は帰宅後の課題となった。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
神社で見たとき、ひょっとするとコレラタケかもしれないと思った。しかし公民館でヒダ切片を見たとき、側シスチジアがあることが分かったので、コレラタケの線は消えた。しかし近縁のケコガサタケ属のきのこにはかわりなさそうだ。 | |||||||||||||
HOME |