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去る17日にいわき市の新舞子浜の防風林で採取したGalerina(ケコガサタケ属)(a)はその日のうちに胞子紋だけとって(d)、直ちに乾燥標本にした(b)。大きさこそあまり変わらなかったが、柄は細く硬くなり、ヒダは生状態(c)とは違ってシワくちゃになり非常にもろくなっていた。 胞子は微疣におおわれ胞子盤をもつ(e, f)。ヒダを一枚外してスライドグラスに寝かせると縁に多量の縁シスチジアが見えた(g, j)。断面の切り出しは上手くいかず、縁シスチジアを捕らえることはできなかった(h)。側シスチジアも縁と同じような形と大きさだ(i, k)。クシャクシャになったかさ表皮からは、構造を明瞭な姿では得られなかった(l)。柄の表面にも便腹形からフラスコ形のシスチジアがある。菌糸にはクランプがあり、担子器は二胞子性。ケコガサタケのようだ。 |
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一般に大きなキノコでは、生状態からよりも乾燥標本からの方が、切片作りは楽にできる。しかし、もろくて小さなキノコでは生でも乾燥状態でも切り出しは難しい。 | |||||||||||||
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