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最初に出会ったのは4月28日であった(a)。、胞子を確認できないので3日に1回の割で現場に通いつづけた。最初にみつけてから約3週間でやっと胞子をつくりはじめていた(b)。ルーペを使って子実層を観察していても成熟しているかどうかはわからなかった。このきのこは成熟すると皿型か凸レンズ型になるようである。 子嚢胞子は楕円形、平滑(c, d)、子実上層があり(e, f)、托外被層から生じる毛状菌糸はゼラチン質に埋まっている(g, h)。托髄層は絡み合い菌糸である(i)。カバイロチャワンタケ属としていいようだ。最近、子のう盤の構造観察に夢中になり、子嚢先端のヨード反応、弁の有無の確認を忘れてしまうことがある(j)。このきのこはホダ木ごと持ち帰り裏庭に置いてあった。丁度よく成熟していたのですぐ顕微鏡観察ができた。 |
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川口に住んでいる頃は追培養でも1週間ぐらいで腐敗してしまうので諦めたことが多かった。何度でも観察に行かれる環境になって初めて分かったことがある。追培養を1週間ぐらいで諦めてはいけないという事である。 (Y. A.) | |||||||||||
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