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昨日少し遅く着いたら商品棚はすでに空っぽだった。店は開いているのに、店主の口からでた言葉は「売り切れです」。空しくそのままご帰還となった。今日はこれから再挑戦。
毎週1〜2回パンを買うため23kmほど離れた小名浜まで行くようになった。往復でざっと90分ほどの行程だ。店は普通の住宅街の一角にあり看板はなく、幅の狭いテントとブラインドに書かれたBREAD GARDENの文字だけがパン屋であると主張している。
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はじめてこのパン屋に行ったのは2月の寒い日。店の外まで10数人が震えて並んでいた。行列に並んでまで物を買うなどという経験は過去になかった。この日はなぜか列の後尾についた。パンを手にするまでに30分かかった。食パンとクロワッサンの味が絶品だった。是非とも再びあのクロワッサンを食いたいと思った。こういう想いは長いことなかった。 次に昼近くに行ったときパンの姿はほとんどなかった。常連客の話では、開店時刻のam11:00には店の前に長い行列ができる。せっかく並んでも自分の直前ですべてのパンが売り切れになることなど日常茶飯事。好みのパンを買えるのは先頭近くの人だけだという。 行列に並んでまで物を買うのは昔から大嫌いだった。唯一の例外が東京四谷の鯛焼き専門店「わかば」だった。ただ「わかば」では列に並びさえしたら確実に鯛焼きを買うことができる。しかし、ここBREAD GARDENでは並んだからといってパンが入手できるとはかぎらない。そこで4月から開店20〜15分前には文庫本を手に店頭に並ぶことになった。 |
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