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昨日ヒメベニヒダタケ(Pluteus nanus)としたきのこについて、Pluteus(ウラベニガサ属)に造詣の深いHさんから適切な指摘と意見をいただいた。 それによれば、P. nanusではなく、Sec.hispidoderma(ベニヒダタケ節)に属する広義の P. plautus ではないか、さらに絞りこむならコゲチャベニヒダタケ(P. phaeocephalus)に極めて近いものではないかという。論拠として以下の五点が指摘されていた。
そこで再検討してみると、確かにこれをヒメベニヒダタケとするのは過っている。あらたに、カサ表面とその表皮組織(b, d, e)、柄シスチジア(f, g, h)、側シスチジア(i〜l)などの検鏡写真を追加した。(b)は(a)の、(d, e)は(c)のかさ表皮。P. plautus ないしその近縁種と思われる。 |
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柄のシスチジア(g, h)はあらためて乾燥標本から撮影した。柄のシスチジアは、透明で縁シスチジアに似た形のものだとばかり思い込んでいたが、色素を帯びたものがかなりあることもわかった(g, h)。また、側シスチジアには確かに便腹〜フラスコ形で色々な姿形をしたものがある。 Hさん、適切なご指摘ありがとうございます。 |
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