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スケッチをしながら「なんだかこの色とかさの鱗片にどこかで出会ったような・・・」と思っていた(a, b)。急いで胞子紋の一部を水で封入して顕微鏡でのぞいてみた。大小の胞子があり、コンタミンとは考えにくいので師匠に確認してもらった。やはり異型胞子でネッタイベニヒガサの仲間であろうということになった。 たっぷり降り積もった胞子紋をそのまま水で封入したため観察に苦労してしまった。エアーがたっぷり入り倍率が低いと油球との区別がつきにくく、胞子の大きさの違いも影響して焦点をあわせるのに時間がかかった(c, d)。胞子が落ちやすい状態だったので1時間ほどで十分な胞子紋がとれ、大小の胞子をはっきりと捉えられるのではと思いフロキシンで染色してみた。のぞきながら思わずにんまり、まるで桜?桃?の花びらが散ったようで感激してしまった(e, f)。ただし、フロキシンで表面が染まるためか油球は観察できなくなった。 |
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所詮大きさの違うものを一緒に美しく写そうとしてもできないことである。大小の胞子、担子器の撮影と計測に通常の2倍の手間がかかるがやめられない。キノコの外形からはわからない異型胞子、担子器(g,h)に魅せられてしまっているのだ。今シーズンもヌメリガサ科(旧分類)はできるだけ多く観察しようと思っている。 (Y. A.) いまam3:00、もうじき新潟県の魚沼に向けて出発。明日は長岡市での集りに参加するので、帰宅は夜遅くなりそうだ。一般道を走り国道252号線から魚沼に出たかったのだが、このルートは昨年の集中豪雨による道路崩壊等のためいまだに「全面通行止め」。四角形の三辺を走るようで気に入らないが、会津あたりから高速道路を利用せざるを得ない。 (I. A.)
[解体作業覚え] |
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