2012年8月21日(火)
 
ミズゴケからテングノメシガイ
 
 昨日、五色沼から磐梯吾妻スカイラインへと車を走らせた。小野川湖の周辺にはハルニレがあることを確認できた。いずこもきのこの姿はほとんど無かった。周辺のキャンプ場でもきのこは極めて少なく、わずかにInocybe(アセタケ属)、Collybia(モリノカレバタケ属)、Russula(ベニタケ属)がごく少数みられただけだった。それらも多くは激しくカビにおかされていた。
 センニンタケが昨年豊富に出ていたハイキングコースを歩いたが、ここにもきのこは全くなく、途中の湿原にミズゴケタケ(or ミズゴケタケモドキ)が見られただけだった。意外だったのはテングノメシガイの仲間がミズゴケの中から多数でていることだった。
 
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 保育社『原色日本新菌類図鑑』には、テングノメシガイの仲間は「腐朽の進んだ材上あるいは落葉間腐食質上に生じる」とある。ゼニゴケなど葉状体タイ類や、ハイゴケやチョウチンゴケなどの蘚類の間に見かけることが多かったが、まさかミズゴケの間からでるとは思いもよらなかった。柄の長さも10cm以上ある。コケはSect. Sphagnum(ミズゴケ節)のミズゴケのようだ。

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