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昨年3月11日の震災と大津波から既に一年八ヶ月。昨日福島県南相馬市の浜を基点に、宮城県名取市の閖上浜まで、海浜の現状と復旧の様子をみてきた。 南相馬市までは国道六号線を使えれば1時間半もかからない。しかし原発事故のため道路が分断されているので、四角形の三辺をたどることになり、現在は3〜4時間かかる。 海辺では、崩れた堤防の周辺にわずかに砂地もあるが、どこにもきのこの姿はない(a〜c)。かつての松並木はすっかり変貌し(d)、流木となった樹は道脇に積み上げられている(e)。かろうじて残った防風林も立ち枯れと倒木だらけで、ここにもきのこはない(f)。 海浜では広範囲に堤防工事が進められている。かつて浜近くを走っていた道路は、至るところで路肩がえぐれ、突然道がなくなる(g, h, i)。その都度きわどいバックを強いられた。橋は落ち(j)、道路脇には瓦礫が分別されて至るところに積み上げられている。 |
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常磐線の新地駅は津波で列車もろとも流されたが、今は線路もすっかり撤去されて、そこに駅があったことさえわからない(k)。最後に寄った閖上地区では瓦礫の撤去はほとんど終わって、建物の基礎部分だけが海岸線近くまで続いている(l)。復興の兆しはみられない。 | |||||||||||||
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