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先月末頃から庭のあちこちにMelanoleuca(ザラミノシメジ属)のきのこが頻繁に姿をみせるようになった。カサ径3〜6cmの小形のものから10cmほどのものまである。カサ表皮の色も明褐色のものと暗褐色のものがある。柄の基部が明褐色ものと黒褐色のものがある。ヒダはともに白色で、両者共に柄の基部には白色の菌糸がまとわりついている。 今日取り上げたのはそれらのうち、明褐色のカサで径4〜6cm、柄は基部まで暗褐色の子実体(a〜c)。ヒダの縁を見ると縁シスチジアがとても少ない(e)。7〜8枚ほど切り出してやっと縁シスチジアを捉えた(f, g)。尖った先端に結晶がついているが、フロキシンで染めてKOHで封入すると結晶物は消失していた(h, i)。側シスチジアはない。担子器にはベーサルクランプはない(j)。カサ表皮は平行菌糸被で(k)、柄にシスチジアはなかった(l)。 広義のコザラミノシメジということになろうか。とりあえず標本番号だけ与えて乾燥した。 |
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今日から土曜日まで日本菌学会関東支部の第27回菌学ワークショップが筑波大学菅平高原実験センターで実施される。テーマは、「ビョウタケ目の採集・培養と観察」。本サイトの共同運営者 Y. A. がこのワークショップに参加するため、am3:20にフォレスターで出発した。 | |||||||||||||
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