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家の近くのスギ林の遊歩道脇のコケのなかから、小さくて頭部が球形のテングノメシガイ属のきのこが出ていた(a, b)。5〜6本の子実体があり、頭部は径3〜6mm、柄の長さは1.5〜1.8cm、いずれも頭部の全周から柄の表面全体にわたって剛毛に覆われている。 頭部を縦断してみると内側は空洞になっていて、微細なウジ虫が数匹蠢いていた(d)。頭部に穴はないから、幼菌のうちに虫の卵を産み付けられたのだろうか。 胞子紋から落ちた胞子はいずれも15節あり(e, f)、側糸の先端はわずかに太くなって軽く湾曲している(g, i)。剛毛の基部は単に棒状になっているだけで枝分かれはしていない(g, j)。柄の上から下まで表面のすべてに剛毛が見られる。まだ未成熟のため小さいのだろうと思い、やや大きめのものを一つだけ持ち帰った。でも、どうやらこのサイズで既に成菌らしい。 広義のTrichoglossum hirsutum(テングノメシガイ)なのだろうが、今井三子のモノグラフ(北大紀要 Vol. XLV. Pt. 4)によればT. hirsutum form captatum(コテングノメシガイ)に近いような気もするが、詳しい記述がなくいまひとつはっきりしない。 |
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自宅の庭では無数の小さな蛙が跳ね回っている。枝豆やナス、トウガラシの葉にはたいてい何匹もの蛙が乗っている。早朝は、ザラエノヒトヨタケなど周辺にも多数の蛙がいて(k)、しばしば柄に飛びついて風に揺られたり(l)、カサに飛びついて、もろともに崩れ落ちたりする。 |
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