2013年8月19日(月) |
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先日採取したオクヤマニガイグチを覗いて遊んだ。肉眼的にはコビチャニガイグチと酷似している。コビチャニガイグチはカサ肉や柄を傷つけるとゆるやかに赤変(ないし褐変)するとされ、オクヤマニガイグチは白色のまま変色しないとされる。・・・でも、はたして?
採取した子実体の胞子は大きさのばらつきが大きかった。管孔部実質は典型的なヤマドリタケ亜型だが、若い菌ではキヒダタケ亜型に見えるほど菌糸が並列に密集している。管孔部の切断面をよく見れば縁シスチジアや側シスチジアの有無と形は分かるが、低倍率では縁シスチジアの形は分かりにくい。カサ表皮の組織はKOHで封入すると明瞭に捉えられる。
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(a) |
(b) |
(c) |
(d) |
(e) |
(f) |
(g) |
(h) |
(i) |
(j) |
(k) |
(l) |
(m) |
(n) |
(o) |
(p) |
(q) |
(r) |
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(a, b) 子実体、(c) 子実体縦断面、(d) 孔口、(e) 管孔断面、(f) カサ肉断面、(g, h) 胞子、(i) 管孔部縦断面、(j) 管孔部実質:ヤマドリタケ亜型、(k) 孔口部先端、(l) 縁シスチジア、(m) 管孔部側面、(n) 管孔部横断面、(o) 側シスチジア、(p, q) カサ表皮:水封、(r) カサ表皮:KOHで封入 |
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