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先日楢葉町の高線量地域で採取したミヤマベニイグチについてのメモ(a)。いくつか採取したがいずれも幼菌だった。胞子紋が落ちないかもしれないと心配したが、数時間後に胞子紋はしっかりと落ちていた。胞子を検鏡するにあたって、対物40倍ではどうあがいても、胞子表面の淡い縦スジはわからない(b)。対物油浸100倍にすると淡い縦スジがかろうじて読み取れる(c)。この縦スジだが、よほど工夫しないと鮮明に捉えることは難しい(雑記2012.9.22) 管孔部を縦切りしてみると、若い菌でも実質は散開型になっている(d)。孔口部の縁をみると縁シスチジアがあることがわかる(e)。近くにテングノメシガイがあったらしく、随所にその胞子が付着していた。縁シスチジア(f)や担子器(g)はフロキシンで染めると捉えやすい。 カサ表皮は、水で封入すると色素を帯びた菌糸が柵状に並んでいるようだが(h)、KOHで封入すると色素が溶けてしまって淡い褐色から透明な菌糸が並んで見える(i, j)。 |
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昨日は台風18号の接近にともなって昼前から猛烈な風が吹き始めた。雨が激しかったのはpm3:00頃までで、夕方には雨も風も収まりすっかり穏やかになった。今朝は寒いくらいだ。 | |||||||||||
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