2014年7月21日() 持ち帰ったアンドンタケが開いた
 先週末(6月19日)石森山でアンドンタケが強い雨に打たれて崩れていた(a)。菌蕾からグレバを表に出したのは数時間ほど前のようだった。幸いにもすぐ近くに卵が見つかったので四つを持ち帰った(c)。うち一つは検鏡用に切り刻んで、残り三つを植木鉢に据えた(g)。
 この卵はサッカーボールのような特徴的な姿なので他の腹菌類の卵と間違うことは少ない(b)。卵を切ってみると表面のブロック様の単位は内部でも仕切られている(d)。グレバの部分をルーペでみると迷路のようになっていて(e)、空洞の表面は子実層に覆われている。担子器は細長く、どうやら8つの胞子をつけるようだ(f)。なお、担子器の写真(f)はコンゴーレッドで染色した。フロキシンコットンブルーで染色しても水で封入したときとほとんど変わりなく無力である。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨夜pm9:30頃には三つの卵のうち一つにヒビが入っていた(h)。この卵は今朝開くだろうと予測していたのだが予測より早かった。今朝am4:00には既にかなり開いていた(i, j)。開く瞬間を捉えることはできなかったが、am5:00にはかなり伸び(k)、am6:00にはほぼ全開した(l)。


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