ちょっと変わった環境に出たPluteus | |||||||||||||
川内村の川畔で胸高の位置から上部がやや立ち枯れ気味の樹木の根元付近のコケのなかからPluteus(ウラベニガサ属)がでていた(a〜c)。奥日光でもしばしば倒木近くの地表からでる姿をみている。Pluteusというとボロボロに腐朽した材上に見ることが多い。しかしここも奥日光同様そういった環境てはない。肉眼的にはPluteusそのものだが、本当だろうかと思い持ち帰った。 胞子は心持ちウラベニガサ(P. atricapillus)より小さい。ヒダの断面を切り出してみると(e)、厚壁で先端が分岐した独特の姿の側シスチジアがあり、ヒダ実質はやや逆散開型をしている(f)。ヒダの先端には薄膜で棍棒状の縁シスチジアが見られる(g)。 ヒダの一部をフロキシンで染めて縁をみた(h)。縁シスチジア(i)、側シスチジア(j)をバラバラにしてみると、その全体像がはっきりする。カサ表皮も縦断してみると(k)、色素を帯びた菌糸が並列気味に匍匐している(l)。どうやらウラベニガサ節のきのこに間違いない。 |
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きのこ標本を入れるチャック付きポリ袋4種類800枚と採集用紙袋1400枚を、東京浅草橋のシモジマに注文した。いわき市に転居して二度目の注文になる(一度目は2012年10月)。 | |||||||||||||
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