2014年9月29日(月) アカモミタケの検鏡:乳液が邪魔をする
 先日採取したアカモミタケ(a, b)を検鏡した時の覚書。短時間で胞子紋はたっぷり落ちた。胞子はメルツァー試薬で封入すると明瞭な模様が見える(c, d)。ヒダの縁をルーペで見るとシスチジアの存在が感じられる(e)。ヒダを一枚スライドグラスに寝かせて縁をみると、縁シスチジアらしき構造が見られる(f)。そこで、あらためてヒダの縦断面を切り出した(g)。
 ところがチチタケ属の悲しさで、ベトベトの乳液に邪魔されてなかなか観察に耐える薄片が切り出せない。何とか薄い切片ができたと思えば先端(縁)が欠損している。やはりチチタケ属の断面切り出しは半乾燥か乾燥状態で行うのがよさそうだ。画像(h)は縁シスチジア、(i)は側シスチジア、(k, l)はカサ表皮。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日は午後1:00から集落の諏訪神社で「絹谷の獅子舞」の奉納演技が行われた。長い階段の先に神社本殿があり、その前で三匹の獅子により「花吸いの舞:狂弓」が演じられた。


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