2015年6月8日(月) あと10年は人が暮らせそうな家屋だが
 今の家屋で生活できるのも残り三週間弱となった。この三年半ほど暮らしてみて感じたことは、古い日本家屋は思いの外しっかり作られているということだ。3.11(2011年)の震災で瓦が落ちたり、排水管に損傷が生じたり、雨漏りが発生したが、若干の修理でほぼ修復された。この間の経過を振り返ってみると、あと10年は暮らすに困らないように思える。
 現在のいわき市では、仮設住宅や借り上げ住宅に住む原発避難者による新築ラッシュが続いており、すさまじい土地バブルが起こっている。売れるのは更地。これが借家人を追い出したい悪魔の誘惑となる。古い家屋は震災でたいていは損傷を受けている。更地にするのは簡単だ。家が今にも壊れるから解体する必要があるとして、契約更新を拒否すればよい。いちいち借家人の事情など考慮していたら儲けのチャンスは失われてしまう。
 
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 ここを去る前に現在の家屋と庭、自宅前の田圃の姿などを記録しておくことにした。また、今年は庭の梅にことのほか沢山の実がついた。庭の山椒も今年はよく実をつけた。


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