腐った干魚のような嫌な臭い:アカカバイロタケ | |||||||||||||
近場では寺社林にも自然公園にもきのこの姿はほとんどなく、かろうじてアカカバイロタケだけが見られた(a, b)。引越の荷造りにいい加減うんざりしているので気分転換に遊んだ。 ヒダには子ヒダや孫ヒダはなく、親ヒダが随所で二股に分かれている(c)。念の為に試薬御三家をヒダにふりかけて20分ほど経て撮影してみた(d)。乾燥気味で胞子紋はあまり落ちなかった。胞子はお決まりのメルツァー試薬で封入して表面模様(e)と輪郭部(f)に合焦した。 ヒダの一部をピスに挟んで切り出した(g)。改めてヒダを実体鏡下で切り出してメルツァー試薬で封入してヒダ先端部を見た(h)。倍率を上げると縁シスチジアが明瞭に捉えられた(i)。側シスチジアも同じような大きさと形のものが多かった。それにしても嫌な臭いのきのこだ。 改めてヒダの一部をピンセットで摘んでKOHでほぐしてからフロキシンで染めてみた。シスチジア(j)と担子器(k)をいくつも眺めてそれらしく見えるものを撮影した。最後にカサ表皮を切り出して水で封入して撮影した(l)。いつのまにかきのこの周囲は小さなウジ虫だらけになっていた。 |
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顕微鏡関連の荷物をダンボールに詰めた。スライドグラスやカバーグラス、カミソリ、フラスコ類、シャーレ、メスシリンダー、予備レンズ、撮影装置を始め、ピスやらフスマ、プレパラートケースなどこまごましたものが結構多いのに閉口した。うんざりして途中で放り出した。 | |||||||||||||
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