転居後はじめての顕微鏡観察 | |||||||
転居に伴う慌ただしさからようやく解放されて、ジックリと顕微鏡を覗くことができる環境も整った。ただ、まだ検鏡用具の一部がどこかに紛れて見つからない。 日光だいや川公園で採取したテングノメシガイの仲間(a)を覗いてみた。現地で頭部をルーペで見た限りでは剛毛のようなものは見つからない。ということはTrichoglossum(テングノメシガイ属)ではなくGeoglossum(ヒメテングノメシガイ属)であると推測された。 胞子紋はたっぷり落ちた。その胞子を見ると節が七つある(b)。頭部の横断面を切り出してみると、ルーペで見た通り剛毛はない(c)。切り出した子実層をメルツァー試薬で封入すると子嚢先端が青く染まる(d, f)。胞子と側糸の形状などからナナフシテングノハナヤスリとして良さそうだ。 |
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昨日朝、栃木と群馬の県境の金精トンネルを経て群馬県片品村の丸沼温泉環湖荘前の駐車場に車を止めて周辺を散策した(g, h)。周辺は全般的に乾燥していてきのこの姿はいたって少なかった。かろうじて出会ったのは、ヤマイグチの仲間(i, j)、小さな子嚢菌(k)、カバノアナタケ(菌核)くらいのものだった。丸沼高原の他の場所でもきのこの姿はほとんどなかった。 帰路湯元温泉に立ち寄り、(日光山輪王寺別院)温泉寺の硫黄泉につかってから帰宅した。この界隈でもきのこは殆ど見られず、かろうじてヌメリスギタケモドキなどが見られた(l)。 |
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