中禅寺湖畔に出はじめたイグチ類ほか | |||||||||||||
尚仁沢湧水歩道のきのこは一旦棚上げにして、中禅寺湖畔に出始めたイグチ類をまず取り上げよう。ハラグロニガイグチならぬウラグロニガイグチはまだ多くが幼菌だ(a, b)。柄に大きな網目があり孔口が白色から淡黄色のイグチ(c, d)、広義のアシベニイグチ(e, f)、同じく広義のニセアシベニイグチ(g, h)、アメリカウラベニイロガワリ(i, j)、同じくアメリカウラベニイロガワリに似ているが柄に網目をもったイグチ(k, l)をはじめ、アワタケ、キヒダタケなどがよく出ている。
これらのイグチ類について、長野県のイグチ研究家のTさんからご教示頂いた。(c, d)はアシベニイグチ、(e, f)はモウセンアシベニイグチ、(g, h)はミヤマイロガワリだということだ。Tさん、ありがとうございました。(2015.8.4補足)
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イグチ類とテングタケ類以外は意外と発生が悪い。ロクショウグサレキンにはふだんから多くの場所でよく出会うが撮影したのは久しぶりだ(m, n)。ツバのないキツネノカラカサ属(o, p)、シワカラカサタケ(q, r)ほか、キイボカサタケ、シロイボカサタケ、テングノメシガイの仲間(s)などに出会った。湖畔のブナ帯にはきのこの姿は乏しかった。
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テングノメシガイの仲間は未成熟でも平気で多数の胞子をばら撒く。したがって、多量の胞子紋を落としたからといって成熟しているとは限らない。このきのこも胞子紋として落ちた胞子の大部分が未成熟だった(u)。成熟していれば必ずいくつかの隔壁がある。 子実層に剛毛はないからGeoglossum(ヒメテングノメシガイ属)ということになる(t)。成熟していると思われる胞子に隔壁は11〜15ほど見られる(v, w)。側糸の先端に特徴があり、膨大したりバルブ状になったものが多い(x)。 |
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昨日は午後2:00頃から4:00頃まで激しい雷雨と大粒の雹と強風に見舞われた。周辺では道路上に樹木が倒れたり、屋根の一部や看板が飛ばされる被害が続出した。日光市には竜巻注意報がでた。わが家も二階が飛ばされるのではないかと思えるほどよく揺れ、庭の樹木の一部が折れ、ハシゴなどが飛ばされた。局地的に小竜巻のような突風が吹いたようだ。 | |||||||||||||
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