2015年11月3日(火) 弾力性のあるきのこ:シミタケ
 先月末に中禅寺湖畔で採取したきのこを観察した。ボロボロに腐朽した広葉樹に多数ついていた(a〜c)。触れるとしっとりとした湿り気を感じ弾力性があり、若い菌ではカサも子実層部もほぼ白色で、指で摘んでみると汁がにじみ出て押された部分が紫褐色に変わった。乾燥するときのこ全体が暗褐色になり木質化して非常に軽くなった。一菌糸型で菌糸にはクランプがある。孔口は不規則な形をしており3〜4個/1mm。シミタケ(Oligoporus fragilis)なのだろうが、乾燥標本はまるで別種のきのこに見える。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(a, b) 子実体、(c) 子実層面、(d) カサ表面、(e) 子実層面、(f) 断面、(g) 孔口、(h) 孔口部断面、(i) 胞子と原菌糸など、(j) 菌糸と担子器、(k) クランプがある、(l) メルツァー液で封入

 先週の土曜日頃から風邪に捕まってしまった。咳こそ少ないが、鼻水、クシャミ、発熱、頭痛、悪寒が激しく、日常生活にかなりの支障がでている。絶えず鼻水が垂れるので、顕微鏡やらパソコンに向かう時には、鼻孔にティッシュペーパーを詰めなくてはならない。昨日朝は久しぶりに本格的な雨となった。しかし、雨でなくとも散歩などの外出は無理だった。


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