茶褐色の背着生のキノコ二題 | |||||||||||||
すっかり葉の落ちた林では立ち枯れや倒木がよくわかる。それらの樹幹や樹皮には明るい茶褐色の背着生のキノコがよくついている。この季節にはよく目立つ。ここでとりあげたのは日光市の名勝 憾満ガ淵や栃木市の都市公園 みかも山などで採取したものだ。 上段のキノコはニクイロアナタケモドキPoria nigrescensのようだ。アナタケ属(Poria)はほとんどが全背着生でカサを作らないらしい。菌糸構造も二菌糸型やら三菌糸型があるようだ。このキノコは子実層托は白色でコルク質。管孔は4〜6個/1mmで二菌糸型に見える。担子器は豊富に見つかるが、胞子は結局確認できなかった。 下段のキノコはシワタケPhlebia tremellosusのようだ。シワタケは白色で密毛を帯びたカサをつくることが多いが、このように全背着生でカサを全く作らないケースもあるらしい。子実層托は膠質で菌糸にはクランプがあるがわかりにくいことも多い。 |
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昨日は朝からとても暖かく、午後はずっと半袖Tシャツ一枚で過ごせた。TV報道によれば、宇都宮では四月末の陽気だといっていた。夕方の市営温泉がやけに混んでいた。 | |||||||||||||
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