2016年5月11日(水) 狐の槍と狐の椀が花盛り
 神橋(東照宮の前)を過ぎ国道120号線を奥日光方面に進むと、国道122号線(足尾方面)への道が左に分かれる。その少し先の国道脇のクワの樹下には、ちょうどいまの時期、キツネノワンとキツネノヤリタケが多数顔を見せている(a〜e)。ここは標高は750mくらいだろうか。川口市やいわき市での発生にくらべると、三週間から一か月ほど遅い。
 お手軽に両者の組織の一部をつまみ出して、子実層を水道水(g, h)、メルツァー試薬(h, k)、フロキシン(i, l)で封入して遊んだ。(g)〜(i)がキツネノワン、(j)〜(l)がキツネノヤリタケだ。キツネノワンの子嚢先端はアミロイドだが(h)、キツネノヤリタケは非アミロイドだ(k)。
 この場所では過去に何度かクマに出会っている。この日もキツネノヤリタケを撮影しているすぐ脇の樹木には新しいクマの爪痕がしっかり残っていた(f)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 地元のキノコの会の行事予定をみると、定例の観察会やらもろもろの行事がほとんど土曜日に行われる。四月から土曜日は東京の大学の講座(ギリシア語・ラテン語の読書会)に出席し始めたので当分不参加となる。きのこ同好会ばかりではなく、今年は土曜日に行われるに行事はすべて欠席することになる。土曜日に動けるのは、大学が夏休みの期間だけとなる。


日( )
HOME