2017年2月9日(木) しいたけほだ場に変化なし
 今年に入ってはじめてなじみのシイタケほだ場に行ってみた。おそらくまだ柔らかいきのこは全く出ていないだろうと思っていたが、そのとおりだった。古いシイタケほだ木に見られるのはダイダイタケ(a, b)とホウロクタケ(g, h)ばかりだった。地上に子嚢菌はまだ見られなかった。
 久しぶりにきのこを顕微鏡で覗いてみた。ダイダイタケには多数の剛毛体があり(c, d)、菌糸にクランプはなく、一菌糸型のようだ(e)。菌糸構造については、子実層なのか境界層の組織なのか十分に確認しなかった(f)。終日零度以下の環境でもシイタケはよく出ていた(i, j)。
 ほだ場は杉林の中にあるが、杉の根元付近にはホソバオキナゴケ(k)がビッシリついている。肉厚の葉の断面を見ると、大きな透明細胞に小さな葉緑細胞が挟まれた構造をしている(l)。このため、全体が白っぽく見える。葉の断面は上手く切り出せなかった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 顕微鏡撮影専用カメラのリモートライブビュー機能が故障したようで、CanonUtilityが突然カメラを認識しなくなった。一時的故障かと思い、いろいろな試みをしたがすべてむなしかった。やむなく別の中古カメラに交換して撮影する羽目になった。


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