2017年2月28日(火) 「ひきあげ湯葉」が消えてしまった
 日光市中宮祠には昔から高品質で著名な湯葉製造所があった。岡本商店といって、華厳の滝近くに工場を構えて、周辺の割烹やレストランなどに商品を卸していた。20年以上前から奥日光に出かけたときは、岡本商店に寄って「ひきあげ湯葉」等を買って帰ったものだった。いわき市に住んでいた時も、日光に行けば必ず岡本商店には寄っていた。小売りは副業的に行っていたのであらかじめ予約しておかないとなかなか入手できないのが難点だった。
 日光は湯葉の名所ゆえ日光市に転居してからはいろいろな店の湯葉を食べてみた。でも岡本商店に勝る店はなかった。鹿沼市にある「たまのや」が岡本商店に匹敵するように思えた。ここは小売り専門の店舗があるので、予約しておかなくてもいつでも買える。自宅からの距離も岡本商店とほぼ同じ。でも刺身湯葉だけは岡本商店の「ひきあげ湯葉」にかなわなかった。
 「ひきあげ湯葉」が食べたくなって、昨日久しぶりに岡本商店に予約の電話を入れると、思いがけない返事が返ってきた。昨年11月末に廃業したという。職人の高齢化と設備機器の老朽化に耐えられなくて廃業の道を選択せざるを得なかったとのこと。
 その岡本商店に推薦できる店を訪ねると、旧日光市の「日光湯波 ふじや」を紹介された(a)。昨日その店で「ゆばトロ」という刺身湯葉を買ってみた(b, c)。「ゆばトロ」は美味かった(d)。
 
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(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
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日( )
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