シロマツタケモドキだけしかなかった | |||||||||||||
昨日も終日雨。強くなったり弱くなったり。朝、霧雨の中を鬼怒川温泉の裏山に向かった。自宅から20Kmほど、25分ほどで駐車スペースに到着する。気楽な観察地点の一つだ。谷には降りずに、尾根筋とその周辺の斜面を歩いたが、きのこの姿はほとんどなく、ただシロマツタケモドキばかりがあちこちに多数出ていた(a〜f)。久々に検鏡写真を撮ってみた。 短時間で胞子紋がたっぷり落ちたので、水道水(g)とメルツァー(h)で封入してみた。非アミロイドだ。Tricholoma(キシメジ属)のきのこは、ほとんどの種にシスチジアもなければ、クランプも持たない種が多い。だから、わざわざヒダ切片などを切り出しても面白くない。 それでも切片作成の練習のつもりで、ヒダ断面を切り出した(i)。むろんシスチジアなどない。側を拡大すると担子器が胞子をつけていたが、このままでは基部の様子はわからない。そこで、カバーグラスの横からフロキシンを注ぎ、次いでKOHを注いでから軽く押しつぶした。担子器がばらばらになった。担子器の基部にはベーサルクランプがある(k)。カサ表皮は細い菌糸が平行に走っている(l)。担子器の基部以外にはクランプも見られない。 |
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車を停めた場所でキノコ狩りの人に出会った。今年はどこに行ってもダメだと言っていた。シロマツタケモドキを採取して車に戻った後、矢板市の県民の森のモミ林に向かった。その成果?は明日の雑記にでも記しておこうかと思っている。 | |||||||||||||
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